軟体動物のブログ

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神谷透を記憶しておきたかった2022夏、「今夜、世界からこの恋が消えても」感想。

映画『今夜、世界からこの恋が消えても』(以下、セカコイ)を見てきました。見てきてからかなり時間も経ってしまったのですが、どうにも消化しきれないので久々に更新します。あらすじ等は調べればわかることなので、省略。

 

第1弾の予告です↓ 

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※本編にこのようなシーンはございません。

透明感ありすぎてむしろ神谷透くんの方が消えそうなんですがという感想。

 

セカコイ、見に行ったら神谷透の女(安室透の女みたいに言うな)になるか、日野真織の女になるか、綿矢泉の女になるかの3択だというのは分かっていたんですが、完全に綿矢泉の女になって帰ってきました。

そもそも、ヒロインの親友役をする古川琴音さんという時点で素晴らしすぎて、さらに、泉ちゃんは真織の守護者ということでほんのり百合の波動を感じつつ(自粛)。

あとは音楽が亀田誠治なので、予告の時点で期待値は高く。ただ恋愛映画というものをあまり見てこなかったので耐性が心配されました。

 

情報解禁当初から主演の二人が消え恋コンビであることも注目されていましたが、実際に見てみると、スクリーンにいる二人は青木くんと橋下さんでは当然なく、透くんと真織ちゃんでした。

消え恋の親友コンビは可愛さマシマシの可愛さ全振りという感じでしたが、セカコイのお二人はひたすらに美人だったなどと。

橋下さんは紛れもなく高校生だったけれど(橋下さん強火担)、真織ちゃんはそこまで高校生らしくなかった気もします。制服ではなく標準服だったこと、可愛さよりも美人に寄っていること、そしてなにより重たいものを背負っていることも大きな影響を与えているのでしょうが。(というか、制服ではなく標準服の高校生という絵面が新鮮で、大学生かと思った。)

顔面が強すぎた。推しの顔面を大スクリーンで見るというだけで息がつまってしまうキモオタなので。(6月にメタモルフォーゼの縁側を見に行った時に予告・メイキングに出くわしてしまい、始まる前からクライマックスだった)(メタモル感想ブログも書きたい)

 

偽りの恋人という設定だからか、ベタすぎるというかわざとらしい台詞のオンパレードだったのですが、恋愛映画ってこんな感じなんですかね。恋愛映画・恋人難病モノを見たことがなさすぎて、相場を知りたい。(相場)

「友達を守ったんでしょ、かっこいいじゃん」

「透くんといると安心する(意訳)」

などなど(真織ちゃんの台詞ばかり覚えているキモオタ)、偽りの恋人の条件として ③本気で好きにならない を挙げているのに、このような台詞をその素晴らしい顔面で連発して、お互いをどっちが早く落とせるかという勝負でもしてるんですかね? 透くんも真織ちゃんも自分の顔面の良さを自覚してください。

 

 

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以下、ネタバレ含みます

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神谷透について

本編始まって数分は透くんが出てこなくて、それどころか透くんと真織ちゃんが”現在”では一緒でないことを突き付けられてから始まる、透くんがいた時間の回想。絵から透くんが出てくる演出が最初のシーンだったので、透くんは本当に実在しないのでは、になってしまった。

神谷透くんって絶対実在しないよね……いや実在はしてないんだけど、あんなにいい子いないよ。あらすじから想像できたことではあるのですが、ヤングケアラーとまではいかなくても親の親のような役割を果たしていて、高校生にして自分と親の面倒を見るってなかなかできることではないので。もちろん、そういう状況に陥っている方々が少なくないとはわかっているんですが。

淡々と生きていた透くんを連れ出したのは紛れもない真織ちゃんで、でも、そうなったのは透くんが優しくて少し自己犠牲が過ぎるからであって、真織ちゃんと関わるうちにだんだんと背筋が伸びて、長い前髪から美しいお顔が見えるようになっていく。真織ちゃんにお母さんの話をする時、声のトーンが一層優しくなって、心を許しはじめたんだなと気が付いて泣いてしまった。

 

だからこそ、初期の透くんを無気力・人生に希望がないという言い方をされてしまうと、自分の面倒すら見れない俺は一体何なんだになってしまう(隙自語)。確かに透くんは淡々と生きているかもしれないが、家事をやってちゃんと学校に通っている、趣味の本も読めている。なんの不足があるんですかね。求めすぎじゃない? 無気力な人間というものはもっと無気力だぞ。

僕は、人間の感情の表出の手段・時期などは人それぞれである、という論を展開しようとしてアンナチュラル1話の(恋人が亡くなったのにあまりに淡々としすぎだと主張する爆弾小僧に対して)「淡々とした人なんじゃない?」という三澄ミコトさんの台詞を思い起こしました。よく知りもしない他人がこうあるべきと決めつけたり、こうだからこういった感情であると推測することの早計さを身に染みます。本当の感情なんて本人にしか、本人でさえもわからないこともあるので、結論を早々に出さないことや、自分の解釈と他人の意見は異なることを自覚すべきだと常々言い聞かせています。

とはいえ、僕も見る前から勝手に透くんを決めつけて、勝手に解釈違いも起こしていたわけですが。試写会終了後、ネタバレを踏んでしまい、キスシーンがあると聞いてリアコ勢のように拗らせてしまったのですが、本編を見て、その事実だけを聞いたら透くん解釈として不一致だったからだと分かりました。

透くんは真織ちゃんの記憶障害のことを知っていて、真織ちゃんにとっては毎日初対面であることを理解した上で、それでも一緒にいることを選んだので、その日初めて会った子を同意もなしに怖がらせることはしないと思っていて、

しかし、真織ちゃんが「忘れたくないよ」と気持ちを吐露したこと、加えて、「3つ目の約束破ってもいい?」という言葉があってはじめて、透くんの想いも溢れたんだなと。

そもそも、我々の考える透くん解釈・透くんらしさ、つまりアイデンティティというものは日々の透くんの言動が積み重なることで確立されるものです。積み重ならない記憶をテーマにしているこの作品において、ましてや真織ちゃんにとっての透くんとは、記録の中の人であり、毎日初めて会う人なので、透くんらしさというものが本当の意味では存在しないのかもしれないなと思いました。

透くんは僕が想像していた以上に優しくて、穏やかで、紳士で、真摯で、恋人のしあわせだけを願っていた子でした。なんて子なんだ。絶対実在しない。儚くて消えそう。薄い。

 

 

日野真織について

真織ちゃんは、橋下さんとはまた違った、芯の強さを持った女の子でした。どうあがいても日々の記憶が記憶として積み重なっていかないという、もっと投げやりになってもおかしくない状態でありながらも真面目に、懸命に生きようと努力していて、また、それが周りの支えのおかげであることもわかっているというこちらも大人な子です。

真織ちゃんの”記憶が積み重なっていかない”という設定はよくあるものだとは思いますが、やはり切ないことには変わりなく。真織ちゃんは日記として記録することでどうにか記憶を繋ぎとめようとしていましたが、結局のところ、記録は記録でしかなく。全く憶えのない記録と、優しく美しい偽りの恋人に毎日向き合っている。苦しいだけではなく楽しいこともあったらからこそ、その記憶が消えてしまうことがさらに苦しくなっていく。観客からしても、透くんと真織ちゃんを美しく、素敵に、愛おしく思えば思うほどに切なくなっていきます。

 

綿矢泉について

泉ちゃんは、非常に良かったです。本当に素晴らしかった。公式からも影の主役という言葉がありましたが、これは紛れもなく主役。

予告を見た人は、何かしらの形で二人の恋が損なわれていることを知った上で来ているので、本編最初の方から終始泉ちゃん視点にもなれる演出なのがよかった。

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冒頭からの、泉ちゃんが真織ちゃんの日記を朗読している場面では、完全に”掌の上の 動かない景色の 中から僕らが僕を見ている”(記念撮影/BUMP OF CHICKEN)じゃん……になってしまいました。

それこそ、終わる魔法であることはそれぞれ分かっていたとは思いますが、こんな結末だとは思わなかったでしょうね。もちろん、スクリーンの中で生き続けている彼女らにとってはエンドロールが結末ではないのですが。

見終わってからしばらくの間、泉ちゃんと寿限無(俺の家の話)と吉川優子(響け!ユーフォニアム)のことを考えていました。おそらく属性が一緒なんだと思います。ただ、寿限無よりも苦しいのは、大切な人を亡くして、もう一人の大切な人は生きているのにも関わらず、失ったものばかり見ていて自分を全く見てくれないことです。

 

ただ、記憶の改竄行為は果たして許されるものなのか、故人と個人の意思のどちらを尊重すべきなのか、などの倫理的な疑問は残ります。

泉ちゃんは真織ちゃんのことが大切で、真織ちゃんが苦しまないようにすることが正しい選択だと思った、それによって透くんの意思もまた尊重できるからと実行したわけですが、罪悪感がないわけもなく。過去の泉ちゃんと現在の泉ちゃんが交差するシーン、現在の真織ちゃんが絵を描いているのを眺める泉ちゃんのシーンは圧巻でした。やっぱり古川琴音さんなんよ。

 

 

 

映画のイメソンを考えるコーナー

まだ予告も1つくらいしか出ていない4月の時点でイメソンを考えていたんだけど(激ヤバオタク)、BUMP OF CHICKENさんのGravityに対して、

セカコイはこういうことを描きたいんじゃないだろうか/こういった心情のキャラクターなのではないか

おそらくハピエンとしてのエンディングではないと思うけど、透くんは真織ちゃんに明日が来ることを願い続けるんだろうなーと、

(奇しくも『Gravity』は真織ちゃんの中の人である福本莉子ちゃんがカルテット主演を果たした、同じ三木孝浩監督の「思い、思われ、ふり、ふられ」がアニメ映画になった際の主題歌である)

という走り書きが僕のTwitterに残されています。なんてこと。まんまそうじゃねえか。

透くんは、「どんな記憶も完全に消えるわけじゃないよ」と言ってくれましたし、映画としてもそうであったという結論の持っていき方でしたが、

どうやっても記憶を完全にとどめておくことはできません。

それでも、「僕は忘れない、今日の日野のこと」と言っているので、何かしらの形で”完全体”になるとは予見していたものの、実際に起こってみるとつらいですね。固定化された状態になったから、という、「僕を忘れてしまう君との忘れられない恋」ってこういうことかよ。

 

夏のあいだずっと透くんについて考えて、真織ちゃんと泉ちゃんのこれからについて考えていたらもう夏が終わっているんだよWow Wow……(Revival/スキマスイッチ)になってしまった。透くんにはもう会えないんだなと思うと苦しいですが、また記憶の中でそっと笑ってください。

 

というか、長尾くんに引き続いて道枝くんも初主演映画で亡くなった方の役だったという恐ろしいことに気が付いてしまった僕。千輝くんは死なないでください。(多分そういう系の話ではない)

 

今回は以上です。

春休みは『コントが始まる』を見よう!【挫折、引きこもり、推しの卒業を経験した全てのオタクへ】

こんにちは、軟体動物です。

今回ご紹介するのは、毎年春が近づくと配信が始まる名作ドラマ、『コントが始まる』です。もはや僕の中で春の季語と化しています。

2021年の4月から日本テレビ系で放送され、菅田将暉さん、仲野太賀さん、神木隆之介さん、有村架純さん、古川琴音さんがメインキャストを務めました。

 

ネタバレにはなりますが、1話時点で明らかになるしあらすじなんぞ調べればすぐ出てくるのでいいよね。

売れないお笑いコントトリオ(菅田さん、太賀さん、神木さん)が解散の決断を迫られ、家族と、師やマネージャーそしてお互いの、自らとの関わりの中でそれぞれの進むべき道を探していくお話になっています。

つまり、これはトリオの”終わり”の話なのです。

そして、毎年春に無料一挙配信するのにふさわしい、“新たな一歩”の話でもあります。

 

若い子たちのずっと一緒にいようね、が刺さるようになったのは、一体いつからでしょう。生きていく中で、だんだんと「ずっと一緒に」がいかに難しい約束であるか身をもってわかる人も多いと思います。

一方で、オタクはすぐ永遠を誓わせたがるし、○○フォーエバー(号泣)などと言います。が、永遠などないことくらい末期オタクにも分かっています。永遠でないからこそ、どうか今だけは、あるいは出来るだけ長く一緒にいてほしいと切に願ってしまうのです。

けれども、一緒にいることだけが素晴らしいことなのでしょうか。

一緒にいたとしても心が離れていってしまうこともあります。一緒にいることではなく、自ら別々の道に進んでいくことも、ずっと一緒にいることと同じくらいに尊いことであると実感させられました。

なぜなら、たとえ離れてしまっても一緒にいた時間は、一緒にいたという事実は、消えることはありません。そう、終わらせることが必ずしもつらいこととは限らないのです。

このドラマを見ることで、終了するコンテンツに対する視点が増えると思います。推しが卒業してしまった人、もうすぐ卒業してしまう人、生きがいを失ってこれからどうやって生きていこうかと思っている人は、どうか最後まで『コントが始まる』を見てほしいと僕は思います。

 

そして、挫折を経験したり、がんばることを恐れているみなさんへ

明日への一歩を踏み出す誰かの背中を優しく押すようなドラマだと思います。特にがんばって報われなかった過去がある方々に刺さるかと。

 

なにより、脚本・金子茂樹さんによる鮮やかな伏線回収と素晴らしいラストで、少しでも興味を惹かれた方、ドラマ好きの方、出演者陣がお好きな方、そして生きがいの喪失を経験したことがある方は是非ご覧になった方がよいと思います。

 

せめて3話まで見て。話はそれからだ。

 

今回はここまで

 

(初出: 2022年3月、2024年2月加筆)

個人的今季ベストプロ【2020-21シーズン】

 こんにちは。ブログ書く書くと言って結局書かない魔人です。 

 今年も個人的今季ベストプロの季節がやってまいりました。出遅れた感は否めないですが、その間なにをやっていたかというと、このブログを書いていました。

 昨季は決められなかったのでEX編だけ公開に逃げましたが、今年も混戦だったので部門を分けるという暴挙に出ました。

 例のごとく文章が気持ち悪い&選手が偏っているのでご了承ください。

 

【実施編】

 実施編ってなんやねん。俺もなんやねんて思ってる。

 そもそも、ベストプログラムとは何なのでしょう。素晴らしい演技をしたからそのプログラムを好きになったのか、プログラム構成が好きなのか、ジャンプ構成が好きなのか、音楽が好きなのか、衣装が好きなのか、みなさんはどの基準で選んでいらっしゃるのでしょうか。

 各試合ごとの素晴らしかった演技を羅列します。全ての試合を見たわけではないので今後も増えるかもしれません。

 

Rino Matsuike SP

日本女子ジュニアには詳しくないのでお恥ずかしながらNHK杯が初見だったのですが、即沼落ちしました。上手すぎる。ひとつひとつの所作が丁寧で美しい。体の動かし方が好みだし、振り付けが天才。さすが美穂子様。シャーロット→3Lzオタクワイ歓喜。FSと同じく後半コンボ。かわいい。

 

Mako Yamashita SP

継続のSP。以前とはジャンプの配置や構成が変化しているので見比べるのも楽しい。イナバウアー→3Lo、イーグルサンド2Aなどジャンプの入出にも工夫がされている。後半に3Lz3T。珍しい緑とオレンジの衣装がよく似合っていらっしゃいます。ハーフアップは正義。

 

Rino Matsuike FS 

樋口美穂子様天才すぎるパート3。何気ない動きを振りに見せる天才。軽やかスケーティングが素晴らしい。3Lz2Tの2Tの軽さがすごい。後半に3-2、3-3-2さらに最終盤にもう一本3-3を持ってくる鬼構成。コレオが素晴らしい。

 

Kaori Sakamoto FS

オリックスの完成形と言っても過言ではない。特に2A3T2T、3F2Tの音の拾い方が好き。なにより本人が嬉しそうで嬉しい。昨季より迫力の増したジャッジ斬りスパイラルでも話題に。エキシのロシュフォール衣装でコレオをやった時はギャップにやられた。

 

Yuma Kagiyama FS

末恐ろしい17歳。相変わらずジャンプの質が高すぎる。もうかわゆまちなんて呼べない。昨季のSP宿命からもうすうす感づいてはいたけれど(遅い)、いっぱい動いて可愛い!!プロだけが似合うわけではないんですね。 雄大な曲調と滑らかなスケーティングが非常によく合っています。

映画ロードオブザリングの曲で滑るのも見たいのでいつかチャレンジしてくださったらうれしいです。(血涙)

 

 

  • Japan Nationals

Rika Kihira FS 

選曲が神。音の巫女×Babyとか神プロ以外になりようがないんですよ。全日本であんなに綺麗に4Sが決まったので全俺が泣いた。4S→3A→3連→3Loの配置が曲調に合っていて素晴らしい。オイラーオタクなので3F1Eu3S投入嬉しい。

ピアノ曲が似合うことは証明されているのでエキシでもいいのでいつか再演してほしい。コウノドリの他の曲でも滑ってほしい。

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Yuzuru Hanyu FS

もはや語るまでもなく、全日本の歴史刻み込まれた演技です。(語彙がすげえしかなくなったので語れなくなってしまった。)

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全日本まだ見返してないので増えます。

 

 

  • Russian Nationals

Alexandra Trusova FS

怪我を抱えながらの出場で、4Lz二本という安全構成をきっちりまとめてきました。(安全構成とは)(価値観壊れる)

 

Kamila Valieva FS

直前のトゥルソワさんを見て、これ、誰が勝てるん? と思った愚かな我々に絶望を与えてくださいました。ジュニアってなんだっけ。

 

Anna Scherbakova FS

全グレイヘンガウスが泣いた。ワリエワさんを見て誰が勝てr以下略。ジャンプを全て決め、最後のステップでは笑顔も見せてくれました。エテリの目にも涙。みなさんはどこで泣いた?というアンケートやグの泣き方も話題になりました。

 

以上、ご存じの通りのチェリャビンスクの死闘です。

 

 

  • Channel 1 Trophy

ジャンプトーナメントが面白かったので来年にも期待。

 

 

  • Russian Junior National

Adeliya Petrosian SP A Evaristo Carriego

沼落ち不可避。推します。お衣装も素敵ですね。スピンが上手い、トランジションの濃さなどエテリっ子らしいプログラム構成。キャラクターによく合ったプログラムを生産するという点でもエテリ組らしいですね。

3F3Tの進入速度エグい。ステップの膝でぐるんってするやつ、FSにも同じ動きが存在しますが、ニュアンスを使い分けていて好きです。

 

Sofia Akatieva SP Seven nation army

 いやエグいて。これはアカチさんに限った話ではないんだが、ロシアノービスほんまどうなっとん。あの3Aから3Tつけられる人って世界に何人いるんですかレベル。個人的に3A持ちの超クッソ余裕2Aが好きです。クリムキンからの後半3Lzエグい。

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  • Russia Cup Final

Maiia Khromykh FS

4S、4Tを初成功させた。激アツ。4回転の間にもきちんとトランジションが入っているのが素晴らしい。来季も大注目。

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・World Championships

Yuma Kagiyama SP

あまりの可愛さに世界を驚かせたプログラム。100点越えおめでとうございます。かわいい。FSも素晴らしかった。

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Olga Miktina FS

初見だったのですが、推します。選曲からして確定演出。丁寧丁寧な動き素晴らしい。僕は無駄な力の抜けたジャンプが好きなのでどストライクでした。

 

Alexandra Trusova FS

起きててよかった2021。SPのまさかのミスからのこのFS。底力を見せつけられました。僕がトゥルソワさんを好きなのはそういうところなんだろうな、と改めて思いました。

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Elizaveta Tuktamysheva FS

泣いた。毎年最強を更新する女帝様。

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Anna Scherbakova FS

世界選手権優勝おめでとうございます。最後でルッツループリカバリーは激アツすぎる。FS152点出してもこんなものか、という顔をさせてしまうおそロシア

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  • World Team Trophy

Victoria Sinitsina/Nikita Katsalapov RD

継続のプログラム。昨季も拝見しましたが、WTTで見て改めて良いプロだなと。来季はアイスダンスもっと見ます。

 

 

【ベストコスチューム編】

 衣装が素晴らしいプログラムの羅列です。こちらも順不同。サイトが重くなりすぎたので写真を載せるのは諦めました。

 

Anna Scherbakova SP

透明感、儚さなど曲の雰囲気に合っている衣装。青系のグラデーションだけでなく黒を効果的に使っているところがよき。背中のデザインも素敵。

 

Alexandra Trusova SP 

初期の緑衣装。色、デザインやアシンメトリーでピンクのお花が散りばめられているところも非常に可愛らしい。

 

Elizabeta Tukutmisheva SP Spartacus

テススケで着ていた方。女帝通り越してもはや女神。

 

Alena Kostornaia SP Winter

コスの青衣装好き。あと髪型とメイクも好きなので。スカートのラインが解釈の一致です。圧倒的美美美を美美美美美美にしています。(?)もう着ることがないらしくて若干落ち込んだ。

 

Alena Kostornaia EX Lovely

Eteri On Iceで着ていたやつ。コスの青衣装好き(二回目)。襟元の詰まり方が解釈の一致。さすがエテリちゃん。ハーフアップは正義。ポニテも素晴らしい。

 

Kamila Valieva SP

昨季のお花の妖精さん衣装も好きだったので、競技プロにする際に衣装も変わるだろうな、と内心がっかりしていたのですが、期待を軽々飛び越えていきました。手足の長さが隠されたとあまり気に入っていらっしゃらない方もいるそうですが、逆にこれ足長じゃないと事故ると思うのですが。色の配置とスカートのひらひら感(もはやバサバサ感)が好き。これで3A跳べるの凄いですよね。

 

Adeliya Petrosian SP

ペトロシさんの小悪魔感というか、ただの美少女ではない感を上手く表現している素晴らしい衣装だと思います。

 

Rika Kihira EX Rain

MOIのオープニングでも着ていて話題になりました(俺の中で)。カンフーピアノの時にも思いましたが、クリーム色系を着こなせるのってすごいよね。スカートの下の方は白っぽく、他の部分にはオレンジや水色、緑系などが散りばめられているセンスが素晴らしい。色が背中のひらひらや幾重にも折り重なったスカートが動きに合わせて揺れて綺麗です。

 

Mako Yamashita SP

ハーフアップは正義だと何度言ったら。緑の衣装が好きなようです。深緑からオレンジへのグラデーションやストーンの柄が素敵です。

 

Mako Yamashita FS

SPの少し珍しいスタイルと打って変わって、FSはザ・王道衣装。SPとFSで前髪ありとなし使い分けてるのいいよね。FFの某さんも仰っていましたが、ハーフアップにしたら壮絶な美しさになるのでいつかエキシで再演してください(懇願)。現地観戦したかった。

 

Marin Honda SP I'm An Albatraoz

まりんさんの衣装はいつも素晴らしいです。昨年エキシで初披露した際の真っ黒練習着も黒猫ちゃんが鍵盤の上で踊っているみたい、と誰かが仰っていたのを見て(ソースどこ)かなり好きだったのですが(練習着言うな)、かっこよくて好きです。昨季名フェスで着てた金色が入っているのも好きです。

 

Kaori Sakamoto SP

FSの爆イケに対し、SPは絵画か?というほどに美しさがカンストしていた今季の坂本さん。薄ピンクと紫の衣装を華麗に着こなしていらっしゃいました。あと茶髪のポニテめっちゃ似合いますね。髪のふわふわ感もたいへん素敵です。

 

Yuzuru Hanyu FS

武士プロと聞いてもっといかついやつかと思っていたのでいい意味でびっくりしました。ひらひらちゃんかわいい。昼間の空のような色で美しいです。袖がひらひらとなびいて綺麗でした。 

 

 

【ステップ編】

Rika Kihira SP The Fire Within

紀平さんの真骨頂はステップだと思っています。音の巫女だし。特に片手側転直後のカウンター→ブラケット(?)のところとウィンドミルのところとファンスパイラルのところとベスティーのところとループのところとその次のツイヅルのところが好きです。

 

Mako Yamashita FS A Thousand Year

エッジが深すぎるチョクトーで話題に。ターン解析したい。

 

Wakaba Higuchi SP Bird Set Free

天才のそれ。

  

ステップは特に言語化が難しいので来季は好きなムーブメントになるかもしれん。みなさんの好きなムーブメント賞、教えろください。

 

 

【継続プロ編】

Ksenia Sinitsina FS

おかえり仏教。4T+後半6トリプル装備して帰還。昨季ベストプロを選んでいたら確実に入っていました。

 

Mako Yamashita SP una voce poco fa

毎年可愛いを更新するってどういうことなんでしょう。

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Rino Matsuike SP The Color Purple

継続プロだったことを知らなかったのでベストプロにランクインするところでした。むしろ知らないふりをしてランクインさせてもいい。素晴らしいプログラムです。樋口美穂子様は天才。

 

Kaori Sakamoto FS The Matrix

昨季初披露時に完成したらとんでもないことになるな、と思った通り、ものすごい作品になりました。SPとの対比もよかったです。

 

Shoma Uno FS Dancing on my own

初披露の時はこんなに安らかなプログラムになるとは思ってもみなかった。いや今でも心が締め付けられはするんだけれども。

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【EX編】

Yuma Kagiyama Take 5

こんな神プロをお蔵入りだなんて宇宙レベルでの損失なのでエキシで披露してくださって本当にありがとうございます。少年が大人になってしまわれた……と泣きました。ぐいぐい進む滑らかスケーティングがこんなにもジャズと合うなんて聞いてないぞもっとやれくださいお願いします。こんなに可愛くてこんなに格好いいのズルくないですか。現地いった人無事に帰って来られるんですかねこれ。黒シャツも好きだけどシマウマ衣装も好きです(シマウマ言うな)。

 

Shun Sato Headlight

スケーティング堪能プロ。NHK杯は英語版、MOIでは日本語版で滑っていました。Dメロの音の拾い方が好き。ラスサビのスケーティングの伸び方がエグい。というかスケーティングいいですね。すこ。

 

Shoma Uno Oboe Concerto

なんでなん?なんでそれお蔵入りしたん?というやつ(二回目)。ただあの、競技プロでこれやられたら(しんどすぎて)(我々の体が)耐えられるかという話です。弦楽器似合いすぎ男がバロック音楽をやるのは約束された神プロでしかないのよ。宇野さんにはヴァイオリンが一番似合うと思っていた勢だけれども、オーボエ似合いすぎて無理。むしろ木管楽器なんでも似合う疑惑が浮上したので検証よろしくお願いします。

 

Rika Kihira Rain

選曲からして大勝利。Fadedが優勝すぎてエキシのハードルが高くなっていましたが、それを軽々、かつ別のベクトルで超えていってくださいました。音の巫女とピアノ曲は確定演出で神プロだと宇宙の法則で決まっています。現地観戦したら召されそう。

紀平さんは1シーズンに2つずつくらいエキシビを作ってくれるので嬉しい。一定期間ごとに紀平さんのエキシだけを時系列順に見る会を開いているのですが(参加者一人)、成長が伺えて泣ける。もちろん紀平さんの競技プロだけを見る会も存在します。

 

【本編】

Mako Yamashita FS A Thousand Years

美穂子様本当にありがとうございます。真瑚ちゃんのスケール感が大きく柔らかく伸びやかなスケーティングが曲調と非常にマッチしています。透明感があって、でもどこか寂しさのある歌声がご本人の年齢にしか出せない儚さ、危うさといった高校生感!!みたいなやつ(語彙力)と相まってエモすぎて泣いた。

冒頭の4Sチャレンジが素晴らしい。SPに引き続き2Aの出がイーグルで、さらに音も拾っていてすばら。コレオシークエンスは全ての動きで音を拾っているのでむしろ動画で説明したい。ファンスパイラルの安定感すごい。後半の鉄板3Lz3Tすこ。3Sの難入りすこ。(イナバウアー→?)真瑚ちゃんのイナバウアーがすこ。

ステップがすごい。2つ目のツイヅルの手の振りがすこ。ニースラであんなにスケートが伸びる人おる?ってくらいに伸びて、さらに次のチョクトーのエッジ深すぎてヤバい。

それにしても真瑚ちゃんのボーカルとの親和性の高さってなんなんだろう。可愛いからかな。だれか論文にしてください。(丸投げ)


 

Kamila Valieva FS Bolero

人間卒業プロ。昨季はエクソジェネシスの3拍子を1つずつ拾っていたあたりからもお分かりの通り、ボレロもむしろ6拍子か?というくらい細かな動きが特徴のプログラムです。冒頭から激ヤバムーブメントをかましていますが、身体が固い子のみんなは絶対にマネしないでね!(背中を痛めました) ワリエワさんは木管楽器得意族(提唱者俺)かつシンプルな曲構成の方が絶望が際立つのでボレロがよく似合いますね。プログラムとしては大蛇をイメージしているそうですが(ソースどこ)、コレオシークエンスとかめっちゃいいですよね。無意味な足上げが大好物です。初期衣装の大蛇感がめっちゃよくて好きだったんですが、二代目衣装に差し色で緑持ってきたセンスには痺れました。かっこいい。

最後に不敵な笑みを浮かべるワリエワさん、っょぃ。。。ところでワリエワさんがsee you next season! をやるフジテレビMADはまだですか。⇐とか言っていたら今年のフジMADが放送されてしまう事態に。来年は早く書き上げような。

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Mikhail Kolyada FS White Crow

現役男子シングルの中でも一番のオールラウンダーと呼ばれるコリヤダさんです(誰によって?)。冒頭の時点で既にミューズか????っていうくらいに美しいんですが。あと衣装すこ。バレエ似合いすぎて。爪先から指先までまっすぐに伸びていて、動きにメリハリがあって大好きです。

復活おめでとうありがとう。ありがとうミーシン。

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Anna Frolova FS Out of the room

話題のOut of the Frolovaです。天才すぎて初見でひっくり返った。難入り難出の宝庫ですこ。

夜の底の冷たさ、静けさと水の粒のようなピアノの音が印象的なEzio Bossoさんの曲です。プログラム全体を流れる薄暗く寒々しい空気や、後半へいくにつれてだんだんと勢いを増していく音楽と振付がマッチしています。なによりご本人の内に秘めるパッションが徐々に表に出てくるようで非常に好きです。推します。

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Anna Scherbakova FS morning passage

グレイヘンガウスの本気。曲変更前のプログラムも好きでしたが、こちらももちろん素晴らしいプログラムになりました。 

まず最初のムーブメントの顔面が強すぎる。顔がいい。シェルバコワさん、ピアノ曲(秋のささやき)やヴァイオリン曲(ロンカプ)と合うのは知ってたけどチェロの重厚感とも合うんですね。

構成によっては中盤に2Aが2本入っているのですが、ここもニュアンスの使い分けがすごい。ジャンプってこんなこと出来ましたっけ。

これはシェルバコワさんファンの間ではだいぶ言われていることですが、シェルバコワさんは曲調によってスケーティングを使い分けていらっしゃるという仮説があります。現地に行きたい。

全露獲ったあたりからこのプログラムは世界選手権獲るだろうな、という予感があったのですが、本当に獲得なさいましたね。おめでとうございます。ついに我々のシェルバコワさん(我々のシェルバコワさんとは)が世界女王ですよみなさん。

月1くらいの頻度でシェルバコワさんの全露の演技3年分を一気見したくなるフェーズが現れるのですが、何もかもが上手くなっていて毎回泣きます。(限界オタク)

 

Yuzuru Hanyu FS Heven and earth

僕は新規なので、実は羽生さんのオールクリーンノーミスのフリーってリアタイしたことがなくて、ただただすげえなあと圧倒されて、数か月経った今でもフルで見るとすげえしか言えなくなるので、言語化は他の方のブログを読んでください。ひとつだけ言えることといえば、その能力が遺憾なく発揮されているエキシビから見てもわかるように、音の拾い方が半端なくヤバい、強すぎるといったあたりでしょうか。あと着氷が好き。

 

Kamila Valieva SP Storm 

一応エキシからの継続プロなのでこの順位に。とはいえ今季はこのプログラムを抜きにして語れないので。手拍子がない回の動画。

「エテリ組のみなさんがSPの前半で跳ぶ、余裕に溢れた3F」のオタクなんですが、ここまで軽々と跳ばれるともはやよくわからない。すき。

テススケ時から2A前の助走の長さには違和感を覚え、予想はしていましたが、まさかここまでクオリティの高い3Aを投入してくるとは。というかこの密度のプログラムに多回転って入れられるものなんですね。

ワリエワさんのスパイラル大好きすぎるのでもっと見たいマン。イナバウアー→ツイヅル→カウンター→ウィンドミルからのレイバックスピンなのですが、ウィンドミルの音の拾い方がすこ。というかこの一連の動き、ステップからの流れをそのままに来てしまうのでどこからがスピンの入りなのかわからなくなるね。スピンの難入りだいすこ。

鳥をイメージしたプログラムだそうですが、まさにワリエワさんが世界に飛び立っていくプログラムとなりました。

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Daniil Samsonov SP Prelude in C Sharp Minor (Op. 3 No. 2)

ダニイル天才すぎて(ダブルミーニング)。どうしてシーズン終盤になってこんな神プロが出てくるんですかね。シェルバコワさんのプロガチャの神プロ率の高さについては度々話題になりますが、サムソノフさんもいいプログラムをもらいますよね。選曲からして本気を感じる。昨季のSPもベストプロに入るクオリティでした。というかピアノ曲似合いすぎてしんどい。昨季SPも音楽表現については印象深いものでしたが、主にスケーティングの伸びや身体能力を見せるプログラムだと個人的に思っていました。対して、こちらはひとつひとつの音の粒を丁寧丁寧に拾い上げていくという、音に向き合ったプログラムといえると思います。

3A前のブラケットがすこ。(ブラケット大好き芸人) コストルナヤさんのJGPFバサバサでも言及されていましたが、クロスで音を取る人ってすごいよね。

そして3Fですよ。かっこよすぎか?まずサムソノフさんの滑らかすぎるスケーティングから繰り出されるイーグルが大好物なんですが、そのあとに冒頭と最後で繰り返される象徴的とも言える腕の振りを付けるセンスが素晴らしいですね。そして次の天を仰ぐ振り付けですよ。拙者、天を仰ぐ振り付け大好き侍。さらに畳み掛けるように3F。着氷後の振り付けもすこ。

スピンの配置がすこ。スピンは3つ入れなければならないからそこにある、のではなく、スピンを音楽表現の手段にしてしまっていてすごい。

2つ目のスピン→ステップの盛り上がりがすごい。ターンでここまで音を表現しきれるんだという新たな発見がありました。エテリオンアイスでの演技も素晴らしかったのでリンクを貼っておきます。

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Anna Scherbakova SP Elegie

グレイヘンガウスの本気。スタートポジションに着くポーズから世界観に引き込まれてしまいます。最初の一音から心臓をぐわっと掴むような素晴らしい選曲。昨季のシェルームの時も思ったけど、シェルバコワさんって本当にこういった曲がよく似合っていらっしゃいますよね。滑らかなスケーティングや着氷の伸びともマッチしています。

2Aの一連の動きが大好きすぎる。スパイラルで後ろに滑りながらもそっと前に右腕を伸ばし、ぱっと振り返って軽々と2Aを跳び、着氷後にもう一度右腕が空を切る。1つ目のスピンの後のムーブメント大好き芸人。3Lz3Loの前のスパイラルは身投げしそうな(どなたかの言葉)切迫感であるとか、いっそひと思いにという潔さすらも感じさせます。そしてそれに追い打ちをかけるように3Lz3Loを後半の、しかも曲が一番盛り上がるところのうちのひとつに音ハメで、というなかなかに心臓に悪いプログラム構成となっております。でも大好き。あと最後のレイバックスピンの難入りが好きです。みんな、スピンの難入り、しよう。

そして何といっても最後のポーズの持っていき方で心臓を打ち抜かれました。スピンを終えた時は笑顔なのよ、まだ寂しげ&儚げな笑顔なのよ、そこから一気にそんなMAXの哀しい顔に持っていかれたらオタク、ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ゛ってなっちゃう(語彙力)。

シェルバコワさんって表情の付け方がいいですよね。(昨季は「笑顔が見えるシェルバコワ」というパワーワードも誕生していました)それこそシェの鳥の衣装チェンジで見せた不死鳥のような不敵な笑みや今季FSのステップでの笑み、そしてこのシェレジーでの笑みのニュアンスの使い分けヤバすぎる。

僕は笑顔で滑っているシェルバコワさんを見るのが好きで、そりゃどんなときも笑っていられるわけじゃないけれども、来季もシェルバコワさんが笑っていられるような試合がひとつでも多いといいなと思います。(モンペ)

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まとめてみるとグレヘンと樋口美穂子様大好き芸人みたいになってしまいました。(大体合ってる)(間違ってはいない)

結構楽しかったのでいつか昨季のベストプロを集計出来たらいいなと思っています。来季も選手のみなさんが健康で神試合&神プロ豊作の年であることを願いつつ、今回は以上です。

 

see you next season!!

【Angel Beats!】受け入れること【Charlotte】

 神も仏も天使もなし。どうも軟体動物です。

 2020年10月期からアニメ「神様になった日」が放送されるそうですね。

 

 今回は同じスタッフ陣によるアニメ「Angel Beats!」「Charlotte」についてです。

※今回は多分ネタバレを多分に含みます。

 

 三作ともに麻枝准×P.A.WORKSのオリジナルアニメで、Angel Beats!は2010年、Charlotteは2015年に放送されていました。

 

 Angel Beats!Charlotteにはいくつもの共通点が存在します。例えば、オープニングエンディングを歌うアーティストがそれぞれ一緒であったり、どう見てもキャラデザCVが同じキャラクターが複数出てきたり、劇中バンドが出てきたり、いわゆる学園ドラマである、尺の取り方がおかs…といった点です。

劇中バンドはどちらも神曲が豊富なのに、なぜガルデモ(Angel Beats!の劇中バンド)は流行ってZHIEND(同じくCharlotte)は流行らなかった(多分)のかなど個人的な意見はさておきますが、

僕的にこの2作の根底に流れているであろうテーマについて語っていきます。

 

Angel Beats!とは死後の世界にある学園の物語で、生前に理不尽な運命を強いられた者たちが神へ復讐するために戦います。

Charlotteは特殊能力が発現してしまった思春期の少年少女の物語で、過酷な運命と対峙します。

 

 タイトルからお察しの通り、彼らは自らの運命を受け入れて物語が終わります。

結局は受け入れなければならないならば、どうして抗うのかというと、そこに意味があるのです。抗うということは受け入れるためには必要なことなのでした。

 

 Angel Beats!Charlotteともに死を受け入れて、それでもまた生きていくための一歩を踏み出していきます。

 

我々は、親しい人が亡くなっても生きていかなければなりません。

それがどんなに親しい人であっても、我々はご飯を食べ、休んで、また働いていかなければならない。そうでなければ、きっと心が壊れてしまいます。生と死は我らと共にあるもので、人が亡くなるというのは、寿命がある生き物である我々にとっては当たり前のことなのです。

 

Angel Beats!では悲惨な運命を、そして自らの死を受け入れるために何百年という長い時間がかかりました。

死後の世界で自分の運命を受け入れたところで、脳裏に焼き付いてしまった理不尽に亡くなった家族の死顔が消えることはありません。来世は幸せな人生が送ることができる保証もありません。それでも新しい人生へ踏み出してもいいかなと思えただけで、死後の世界に意味はあったと言い切れます。

 

Charlotteでは現実を受け止めきれなかった人たちがズルをしてやり直す場面が登場しますが、最終回で「やり直さない」という選択をすることにより過酷な運命を終わらせることができました。失ったものは戻らないけれど、生きていればこれからなのです。

 

 

彼らがどのような過酷な運命を背負い、どうやって立ち向かい受け入れていったのか気になった方は是非ご覧になってください。

 

なにかと尺問題で過小評価されがちですが、先日ニコ生で一気見した際にはそこまで気になりませんでした。

 

(Angel Beats!Charlotteともにサントラも素晴らしいので誰か滑ってくれないかと思っている。)

 

 

 10月期スタートの「神様になった日」もまた過酷な運命に立ち向かう話だと小耳に挟んでいるので楽しみにしています。

 

glee布教ブログ

 Hi. 軟体動物です。

 今日はアメリカの大ヒットドラマシリーズ「glee」について軽く紹介したいと思います。

 

※主要キャストのうち数名の方が若くして亡くなっています。その事実をご理解の上でご覧になることをおすすめします。

 

 ・概要

 アメリカ・オハイオ州の架空の高校・マッキンリー高校にある廃部寸前だった合唱部を舞台に、スクールカースト最下層の部員たちが居場所を探し、夢を追いかける話です。

 合唱部の話なので、各回ごとに幅広いジャンルから選ばれた曲のカバーパフォーマンスを披露しているのも特徴的です。

 2015年にシーズン6で完結しました。

 

 

【おすすめポイント①】

多様な題材

 海外ドラマといえば様々な社会問題に切り込むこともしばしばですが、中でもgleeはその傾向が強いことで知られています。

 物語の中心となるグリークラブ(合唱部)がハブられ者の集まりであることも起因しますが、人種・宗教・LGBTQなど生まれや考え方の違いやスクールカーストを理由に起こってしまった差別やいじめについて、シリーズを通して描かれています。

 また、いじめられる側からだけでなく、カースト上位者ゆえの苦悩、絶対に上位層から転落したくない、心の休まる居場所がない、実は〇〇であるなどといった秘められた想いまで丁寧に綴られています。

 さらには、離婚、高校生の妊娠、養子、代理母同性婚、DV、拒食症、自殺、薬物やアルコール依存症まで本当に多様な社会問題にメスを入れています。

 

【おすすめポイント②】

多彩な名曲たち

 前述の通り、キャストによる名曲カバーパフォーマンスも大きな魅力です。

 それぞれのシーンにぴったりと合致した選曲も素晴らしいですし、キャストの多くがブロードウェイ俳優の方々なので歌唱力・パフォーマンス力は圧巻です。さらに現代風のアレンジが加えられている楽曲が多く、名曲の新たな一面を知ることができます。

 洋楽で合唱と聞くとあまりイメージがないかもしれませんが、名作映画舞台の曲をはじめ、ひと昔前のブリティッシュロックから最新ポップチューン(但し完結が2015年なのでその前)までと楽曲ジャンルは本当に多岐に渡ります。

 1シーズンに何回か登場する、1人(1グループ)のアーティストもしくはひとつのジャンル特集の回は特に神回が多いです。ビートルズ、ジャーニー、マイケルジャクソン、ホイットニーヒューストン、ブリトニースピアーズ、ジャスティンビーバーなど豪華アーティストの曲が特集されました。

 合唱部ですが楽曲は全員の合唱だけでなく、ソロにデュエット、ユニット、さらには他校の合唱部とのコラボから先生や家族までみんな歌います。

 せっかくフィギュアスケートファンの方向けのブログということで、近年プログラムで使用された中でgleeでカバーされている楽曲をいくつか紹介したいと思います。

 

  • Don't rain on my parade 

2019-20 Alysa Liu選手のSP   太陽のような笑顔と明るい曲調が合っていましたね。劇中では主人公が大会で歌っています。シーズン1なので青さや若々しさもありつつも、やはり主役という所以の歌唱力が素晴らしいです。

  • And I am telling you I'm not going 

2019-20 樋口新葉選手のEX 力強い歌声がイメージにぴったりでした。大人っぽい衣装もよく似合っていました。劇中でも初期メンバーの歌姫が感情豊かに歌い上げています。この方は安定して歌うますぎるので他の曲も聞いて欲しいです。

  • Let me love you 

2019-20 中野絋輔選手のSP gleeバージョンの音源を使用しているようです。原曲よりテンポが抑えめでさらにエモーショナルになっています。イーーーグルのタイミングが素晴らしすぎて泣くしかなかった。

  • Fix you 

2019-20 三浦璃来選手/木原龍一選手のFS   お二人の演技が非常に素晴らしかったです。お互いへの思いやりに溢れたこの曲、gleeバージョンは合唱なので、さらに包み込むような楽曲になっています。

  • Uptown funk 

2019-20 鍵山優真選手のEX 「かわいい子にはUptown funkをさせよ」の一言に尽きます。ありがとうございます。

  • To love you more 

2018-19 Mariah Bell選手のSP   ラスサビ前のタメが好きです。劇中では主人公の圧倒的歌唱力が光ります。

  • Hello,goodbye 

2010-11 小塚崇彦さんのEX gleeの音源を使っています。こんなに伸びやかなスケートがあるだろうかというやつです(語彙力) このあとのSafety danceのパートも好きすぎる。

  • Somebody to love 

羽生結弦選手のEX   ジャスティンビーバーの方です。とにかくかっこいいので見てください。

浅田真央さん、山下真瑚選手のEXなど 真央さん天才すぎて(知ってた)何百万回目の衝撃を受けました。山下真瑚さんひたすらかわいい。gleeバージョンはやさしさ、柔らかさをそのまま瓶に詰めたかのようなアレンジです。

 

【おすすめポイント③】

感情大爆発物語である

 高校が舞台ということでお察しの方もいらっしゃると思いますが、恋愛、友情、嫉妬羨望コンプレックスなど人間同士の感情がぶつかり合って文字通り大爆発します。

 恋愛、友情どちらも様々な組み合わせで仲良くなったりぶつかり合ったりするので、様々な人の組み合わせの楽曲が出てきます。ネタバレになるのであまり書けませんが、最初からは想像もつかない、あの人とあの人が仲良くなるの!?といった驚きもきっとあるはずです。

 誰が言ったか、「僕たちは音楽で繋がっている」、いいセリフですね。本当にそういったドラマになっています。

 

【おすすめポイント④】

シリーズを通して存在するテーマ

 gleeクラブ最初の顧問が生徒たちに教えた、夢を持つこと、夢を追いかけること。どんなにスクールカーストが低くても、人に馬鹿にされても、高校生じゃなくなっても、いい大人になっても、その意思は第一話から引き継がれています。

 

ご覧になりたい方はこちらから↓

https://www.netflix.com/jp/title/70143843

 

 

【追記】 2021/06/13

2020-21シーズン終了時点でのプログラム使用曲について羅列しておきます。

 

  • Firework

2020-21三原舞依選手のEX 歌詞の意味調べて泣く。ふわふわの衣装が曲とも合っていて、よく似合っていらっしゃいました。

2020-21 Mariah Bell選手のFS ABBAメドレーのうちの一曲。ドラマでは印象的なシーンで使われていたので聞くだけで泣く。

  • The Edge of Glory

2020-21河辺愛菜選手のEX ガガ様の力強い歌声とスピード溢れるスケーティングがマッチしています。ドラマではシーズン3でトラブルトーンズというグループが歌っていました。好き。

2020-21 Anasrasia Mishina/Aleksandr Galliamov組のFS 簡単なおじさんなのでクイーンメドレーやビートルズメドレーは泣く。この曲を選んで世界選手権優勝するのすごすぎて。

2020-21 Anasrasia Mishina/Aleksandr Galliamov組のFS、2018-19 Matteo Rizzo選手のFS、山下真瑚選手の2016-17FS、2017-18SPなど 他にも使っている人がいたはずです。

  • Everybody Wants To Rule The World

2020-21 Anna Scherbakova選手のEX シーズン4で使われていました。シーズン4の曲ほんとすこ。 

  • Chandelier

2018-20 Veronika Zhilina選手のFS Siaの「止められない」感のある歌声が非常によく似合っていらっしゃいます。ドラマでは演出が派手で好き。

  • Someone Like You

2020-21 Alena Kostornaia選手のEX ドラマではRumour Has Itとのマッシュアップでした。前述のトラブルトーンズが歌ってるのですこ。というかサンタナが好き。

  • Rolling in the Deep

2020-21 Alena Kostornaia選手のEX

  • Singing In The Rain

2012-13 Denis Ten選手のEX、2016-18 Keegan Messing選手のSP、2019-21 Victoria Sinitsina/Nikita Katsalapov組のRDなど ドラマではSinging In The Rain/Umbrellaのマッシュアップでした。

  • A Thousand Year

2020-21山下真瑚選手のFS 原曲よりデュエット感が増したアレンジです。

  • Dancing on my own

2019-21宇野昌磨選手のFS ドラマには収録されなかった曲だそうです。

 

また更新します。

 

 

それでは今日はこの辺で。Bye.