軟体動物のブログ

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【Angel Beats!】受け入れること【Charlotte】

 神も仏も天使もなし。どうも軟体動物です。

 2020年10月期からアニメ「神様になった日」が放送されるそうですね。

 

 今回は同じスタッフ陣によるアニメ「Angel Beats!」「Charlotte」についてです。

※今回は多分ネタバレを多分に含みます。

 

 三作ともに麻枝准×P.A.WORKSのオリジナルアニメで、Angel Beats!は2010年、Charlotteは2015年に放送されていました。

 

 Angel Beats!Charlotteにはいくつもの共通点が存在します。例えば、オープニングエンディングを歌うアーティストがそれぞれ一緒であったり、どう見てもキャラデザCVが同じキャラクターが複数出てきたり、劇中バンドが出てきたり、いわゆる学園ドラマである、尺の取り方がおかs…といった点です。

劇中バンドはどちらも神曲が豊富なのに、なぜガルデモ(Angel Beats!の劇中バンド)は流行ってZHIEND(同じくCharlotte)は流行らなかった(多分)のかなど個人的な意見はさておきますが、

僕的にこの2作の根底に流れているであろうテーマについて語っていきます。

 

Angel Beats!とは死後の世界にある学園の物語で、生前に理不尽な運命を強いられた者たちが神へ復讐するために戦います。

Charlotteは特殊能力が発現してしまった思春期の少年少女の物語で、過酷な運命と対峙します。

 

 タイトルからお察しの通り、彼らは自らの運命を受け入れて物語が終わります。

結局は受け入れなければならないならば、どうして抗うのかというと、そこに意味があるのです。抗うということは受け入れるためには必要なことなのでした。

 

 Angel Beats!Charlotteともに死を受け入れて、それでもまた生きていくための一歩を踏み出していきます。

 

我々は、親しい人が亡くなっても生きていかなければなりません。

それがどんなに親しい人であっても、我々はご飯を食べ、休んで、また働いていかなければならない。そうでなければ、きっと心が壊れてしまいます。生と死は我らと共にあるもので、人が亡くなるというのは、寿命がある生き物である我々にとっては当たり前のことなのです。

 

Angel Beats!では悲惨な運命を、そして自らの死を受け入れるために何百年という長い時間がかかりました。

死後の世界で自分の運命を受け入れたところで、脳裏に焼き付いてしまった理不尽に亡くなった家族の死顔が消えることはありません。来世は幸せな人生が送ることができる保証もありません。それでも新しい人生へ踏み出してもいいかなと思えただけで、死後の世界に意味はあったと言い切れます。

 

Charlotteでは現実を受け止めきれなかった人たちがズルをしてやり直す場面が登場しますが、最終回で「やり直さない」という選択をすることにより過酷な運命を終わらせることができました。失ったものは戻らないけれど、生きていればこれからなのです。

 

 

彼らがどのような過酷な運命を背負い、どうやって立ち向かい受け入れていったのか気になった方は是非ご覧になってください。

 

なにかと尺問題で過小評価されがちですが、先日ニコ生で一気見した際にはそこまで気になりませんでした。

 

(Angel Beats!Charlotteともにサントラも素晴らしいので誰か滑ってくれないかと思っている。)

 

 

 10月期スタートの「神様になった日」もまた過酷な運命に立ち向かう話だと小耳に挟んでいるので楽しみにしています。